パートミシェル コジカ
男は移動中だった。
手にした携帯を切りながら、サングラスをかける。
手にした携帯を切りながら、サングラスをかける。
つと飛び立った蝶の気配に、兄さんはもう気がついてるんだろう?
全くしつこい奴だよねぇ。
守るとか何とか言いながら、全然守りきれていない。
結局いつも傷つけているのは、あんた自身なんだよ。
わかってんの?
そんなことが理解できない頭の悪い奴には、即刻失せてもらいたいね。
全くしつこい奴だよねぇ。
守るとか何とか言いながら、全然守りきれていない。
結局いつも傷つけているのは、あんた自身なんだよ。
わかってんの?
そんなことが理解できない頭の悪い奴には、即刻失せてもらいたいね。
でも、もう元には戻らないんだよ?
永久にね。
ねぇマリナ。
君の側に弱い人間は要らないんだよ。
君を追い続ける全てのしがらみから―――君を解放してやるよ。
君の側に弱い人間は要らないんだよ。
君を追い続ける全てのしがらみから―――君を解放してやるよ。
笑いが込み上げてきた。
やっぱり君と僕は、強い繋がりがあるんだねえ。
あんな男よりよっぽど相性がいいさ。
これは予定外な事だけど、僕はすっかり忘れていたよ。
女は命をうむんだってことを。
男は幾度身を重ねても、結局分かっていないのさ、根本の所で。
でも女は全てを分かっているんだろう。
その分罪深く
哀れで悲しい存在だよねぇ
そんな君だから
でも女は全てを分かっているんだろう。
その分罪深く
哀れで悲しい存在だよねぇ
そんな君だから
もう逃がしはしないよ。
読んでくれてありがとう
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