2018/10/19

万聖節狂騒曲







大人童話と同じ(笑)Twitterで140文字連載(総投稿数64)で、衝動的に萌タレ流しちゃった///ナンテこたないハロウィンSSです♪《2015/10》




「ねーえーシャルルぅ」

「・・・やだね」

「いいじゃないー、減るもんじゃナシっ」

「せっかく早く帰ってきたっていうのに」

「だから! ね、ちょっとくらい遊んでくれたっていいじゃない、どケチ、イジワル~!」



あ、しまった。これじゃますますへそ曲げちゃうわ。
まったく、いつまで経ってもメンドクサイ男よねぇコイツって。
まだ仕事帰りのスーツ姿のままで、いきなり受けたあたしのおねだり攻撃で機嫌を降下しつつあるシャルルは、ふかふかのソファの肘掛けに片肘をつき、むっとしてそっぽを向いちゃった。
だってえ! ずーっとあんたのこと考えて、このサプライズのために1日ずーっとわくわくしてて、ちょうど奇跡みたいなタイミングであんたが早帰りしたら、そりゃ久々にご主人さまに会って喜びのあまりウレションしちゃうワンコみたいになっちゃうでしょーが!
う、なんかあたしたちの関係を如実に現してるっていうか。
そうじゃなくて、あたしったら自分で認めちゃってるってことじゃない、シッカリしろブルブルッ。

慌てて首を振ってその考えを却下したんだけど、この仕草がもうワンコそのもので、密かにシャルルに調教されてんのかと、ゾッとしてしまった。
そんなあたしの百面相を、冷ややかなブルーグレーの瞳で横目に見つつ、次いで、足下の胡散臭いヨレヨレのズタ袋バックに移し、シャルルは小さく吐息をついたの。

「ホラッ、怪しいもんじゃないってば!」

あたしはすかさず勇んでその袋を抱え上げ、ぬんっと高い鼻先に突き出したの。
イヤそうに顔を背けながら、シャルルは白鳥のように優雅に小首をそびやかし、後ろに控える人物に視線を送った。

「きちんとした品物ですよ」

穏やかな春風みたいな優しい声音で、困ったように小さく笑いながら、ジルはそう言ってくれた。

「そうっ、ちゃんとしたモノだってばあ。そりゃあんたが着るようなおーとくちゅーるやらナンやらとは違うけどっ、でもすっごくカッコいいと思ったのっ。
友達の古着屋さんがハロウィンセールやるっていうから、普段着もヨれってきてるし、おまけに原稿料入ったばっかでちょーどいいから、ジルと一緒に遊びに行ったのよ。
そしたら結構素敵なのたくさんあって!」

まくしたてるあたしの言葉を精査しながら、ますます渋くなる表情でねめつけられたジルは、小さく咳払いして、より穏やかな深い声で、安心を届けるようにシャルルににっこり微笑んだ。

「もちろん、お友達の店主さんも、この品物同様、きちんとした方ですよ」

調べは済んでるとばかりのジルの鉄壁の微笑みにも、イマイチ腑に落ちない風のシャルル。その発言に、交友関係までもが洗いざらい調べ上げられてるんだと知ったあたしの立場は!?
ショックを受けつつも、えーいこいつらとやってくためには、パンツの色だって隠しちゃおけないんだと開き直り、あたしは健気に主張を続けたの。

「ねえ~あんたのために選んだんだから~お願いだから着て見せてよお」
「オレのため?」

やっと顔を上げたシャルルは、1日頑張ってきた男の人の表情をしてて、あらためてあたしはちょっとドキンとしてしまった。

「そ、そうよ。あんたはいつも素敵な服着てるけど、でもたまには、あたしレベルの庶民服姿だって、見たいわよ」

赤くなりつつある顔を下げて、モジモジと買ってきた服をいじってたら、とたんにアゴくいされて、男っぽいシャルルがぐっとあたしを覗きこむ! ひえ~あんまそば寄んないでえっ!

「オレのために、選んでくれたの? マリナちゃんが?」

今にもキスされるんじゃないかとヒヤヒヤしながら、血が沸騰しそうな美貌にあたしは大慌てよ!

「ぜぜぜ、ぜんぶっ、有り金全部あんたの服に使っちゃって、あたしはコレしか買えなかったんだからあっ」

胸元で揺れてるヘンなジャックオランタンのバッジは、その友達の手作りで、ホントは値切りに値切った長丁場の交渉に泣き出しちゃったお詫びに、ジルに借金をして買ったものだった、てへ。

「ハロウィンのコスプレだと思って! ね、シャルル、おねがああいっ」

迫り来る美男子ショックで、もはや絶叫の勢いで叫んだあたしの顎がふっと自由になり、ビックリしてシャルルを見ると、彼は着ていたジャケットをバサッとソファーの背に放ったの。

「・・・驚いた。この時期に君が菓子に目もくれず、あまつさえオレのために、貴重な薄給を費やしてくれるとは」

い、いちいちカンにさわる言い方だけど、シャルルはワイシャツのカフスを外しながら、それでもどこか嬉しげに、穏やかに瞳を閉じた。
それを察したジルは、あたしに小さくウィンクをすると、音もなく部屋を後にしたの。
ジル、付き合ってくれてありがと! 借金、次の原稿料で必ず返すからねっ。

「マリナちゃんの食欲に打ち勝った記念に、今日は特別、君への温情を示そう」

やったやったのヤッターマン!
でもいちいちムカッとするわあ、ま、それがシャルルよね。噛みごたえがあるってもんよ!
ピョンピョン跳ねてるあたしにクスッと笑って、シャルルはズタ袋を拾い、衝立の向こうに消えた。






「・・・やっぱりやめる」

「だ、ダメよっ、シャルルドゥアルディは二言もあるわけ!?」
「本当に清潔なものなんだろうな」
「当たり前でしょ、ちゃんといい匂いするじゃない」
「おい、破れてるぞ、返品しろ」
「そういうのなの!」
「生地が硬い。こんな肌触り、今まで感じたことがない、最悪だ」
「うるっさいわねえ、あたしのビンボー時代に比べりゃ、それこそプレタポルテだわよっ。ねえ、まだなのぉ?」
「これじゃコーディネートのしようがない」
「普段着よ、フダンギ。お休みの日にダラッとくつろいだり、その辺散歩するためだけの服に、コーディネートもへったくれもないでしょーが。ほーらぁー、シャルル、早くぅ」
「・・・もう少し色っぽい声で誘ってくれたら、出てもいい」
「ば、バカシャルルっ/// いーから出ろっ」
コツ、と足元だけはそのままの高級革靴で、衝立から姿を現したシャルルは、シャルルだけど・・・シャルルじゃなかった。
「・・・っ///」

履きこまれたウォッシュ加工の膝の破れた細身のブラックデニムに、よーく見るとパイレーツオブカリビ○ンみたいなドクロの入った、シブ~いTシャツ、その上に羽織った革ジャンは、絶対ワルが着てました、みたいなニオイぷんぷんの、アブナいシルエット!
それをシャルルが着てるっていう破壊力!

「~~~っっ///」

ニガムシを噛み潰しきったシャルルのシブ顔もなぜだかすんごくカッコ良くて、あたしは1年分のソファー掃除をしたんじゃないかというくらい叩きまくって、このこみ上げる感動に、存分に悶えまくったの!
そう、もう、

「ヤバい!!!!」

「何言ってるんだまったく・・・こんなの、ただのゴロツキだろ」
「ヤバいわよシャルルーっ、ああっ、もう、くうー! ジーンズ超イケてる、あんたが履くとすごいセクシー! カークだって敵わないわよ!」
「お褒めに与り。だが、あの貧乏刑事のジーンズは、皮膚だからな」

やっと笑ったシャルルは、次の服を催促するあたしの頭を撫でて、衝立に歩いていった。
興奮冷めやらぬあたしは、今日服選びの時にもどうやらずっとニマニマしまくってて、他の客に気味悪がられ、売上を気にして哀れ友達は、必死にハロウィンですからサイコを演じてるんです!とふれ回ってたっけ。
サイコとはなによ、せめてキチガイといって欲しいわ!
ん、よく考えたらどっちもひどい・・・でもこの沸き上がる喜び、嬉しさ、好みドンピシャの漫画を読んだときの絶頂感!!

そうだわ、そうなのよ、 『萌え』よ、萌えなのよ! 

これは立派な萌えだわっ。
あたし、シャルルに萌えてるわあ!
まさに天啓、神が来たりて笛を吹く、ユーレカ我発見せり! だわっ キャー!!
完全にもう気が触れてるとしか思えないあたしの奇行を、衝立の上から様子を伺いつつ、シャルルは、次の試練に挑んでくれてるみたいだった。
あ、気にしないで大丈夫よっ、萌えがハマった時のオタクはみんなこんなもんよ。そう、あんたの発作と同じなのよ!
また新しい理論を確立して、あたしは気分もハレバレ、萌えもワキワキ、まるで宇宙遊泳みたいに身体がふわふわして最高に気分が良くて、やっぱり似たもの同士だったのよって、早くシャルルに教えてあげたくて仕方なかった。

「…これはサイズがおかしいぞ」

憮然と出てきたシャルルは、ざっくりボーダーのゆるふわニットセーターに、休日はDIYするぜ的な、カーキのワークパンツ姿だった。

「だめえええ、袖はそのままでぇっ」

ニットはね、ええニットは、袖長ダルンダルンで指先が辛うじて見えるかな、くらいの甘えたさん仕様なのよおっ。
上が甘いんだけど、下はちょっとアクティブで、動く時は動けるんだぜみたいな秘めた行動力が伺えるのよお、ホラッ、実は頼れるキャラのギャップ萌え!
いつもノーブル過ぎるシャルルだから、ゆるふわボーダーニットが隙だらけで!
うう、ヤバいわ~、草生えるぅぅ、あ、ネットスラングじゃなくて、色はピンクの妄想草よw 
ダブっとしたワークパンツもやばい、ガテン系の労働者感が程良く下品!シャルルの美体型が全然わかんないけど、それが萌えるっ、新しい風景だわあ!
ギャイギャイ喚くあたしにさすがに辟易しながら、シャルルはいい加減うっとうしくなった袖を、無造作に引き上げた。

「!!!! その腕チラ、ご馳走だわシャルルっ、サイコーよ!」

たくましい腕の筋肉の筋がふいに目に飛び込んできて、思わず腰砕けになったあたしに、もはや唖然として、シャルルは沈痛な面持ちで眉間にシワを寄せた。
うでーっ! 世の多くの女子と同じように、腕まくりに弱いのよあたし!
ああん、甘さが一気に大人の男の色気に変身よーっ。
あたしの狂いっぷりに愛想を尽かしたのか、さわらぬ神にたたりナシか。
もはやシャルルは諦観の念をにじませて、珍しくあたしを楽しませる事に専念してくれたのだった。
よくあるリブ編みのタンクトップに伝家の宝刀チェックシャツ。
本物か果たして怪しいけど、積み木崩し世代懐かしのスカジャン!
個性的なクロップドパンツに、なんかわかんないけどイチゴのワンポイントが入ったパーカートレーナー♪
のぞく首もと鎖骨に悩殺! 大人シャルルの今は薄れつつある、かの日の少年っぽさに、メロリンキューよぉ!

「あ、コレだけはお揃いでゲットしたの。んーとね、ホラッ。これからの厳しい冬のために、耳までスッポリあったかニットキャップ、ボンボン付きっ」

シャルルは白、あたしは赤。ほんとはピンクが良かったけど!
鏡の中で並んだあたしたちは、どこにでもいるような、普通のカップルみたいにみえた。


あれなんだろ、でも、違和感。


あたしは鏡から、横に立つ実物シャルルに目を移した。

「どうだった? オレのハロウィンコスプレは、お楽しみ頂けましたか?」

トレーナー姿で、わざと大仰に言いながら、シャルルはお辞儀なんてしてみせた。
ああ、やっぱり、シャルルって・・・シャルルなんだ。
そりゃ、元がいいからなんでも着こなしちゃうだろうけど、そうじゃなくて。
トレーナー着てても、浴衣着てても、・・・きっとどんなボロを着てたって、シャルルって、『シャルル』に違いないんだ。
あたしは、当たり前のことなのに、今更それに気づいちゃって、ちょっと愕然としてしまったの。
町を歩いてる時、ハロウィンで浮かれて騒ぐカップルが羨ましくて、もしかしたらシャルルも普通っぽい格好すれば、あんな風にあたしたちもなれるかも、なんて、どこかで思ってたのかも。
誰にも見張られないで、ふたりで、普通に。
普通?
あたしたちの間にある、どうしても越えられない格差みたいなのが、急に浮き彫りになって怖くなってしまった。
でも、洋服選んでる時は、確かに楽しかった。 これを着たシャルルが、どんなにカッコ良くなるかって、わくわくして、胸がはちきれそうだった。
今までみた素敵な恋愛映画の主人公たちが、全部あたしたちにすり替わって、万華鏡みたいにパチパチ、あたしの身体イッパイにはじけた。
でも、シャルルは、やっぱりシャルルだったの。
ラスベガスで酔っ払ってはずみで結婚しちゃったりしないし、踊り子100人も引き連れて、派手な求愛ダンスも踊ったりしないし・・・ん、インド映画はちょっと違うわね。 風と共に去らないし、授業中隠れてキスしたりしないし、薔薇百本も持って下町にリムジンで乗り付けないし、ん? これはちょっとやりそう、ふふ。

「どうした、マリナ?」

ふっと覗きこんだ青灰の光はいつもと同じで、甘くて優しくて、でもちょっぴり哀しくて。
ああ、結局決め手はやっぱりこの目なんだって、あたしは自分の浮かれっぷりが可笑しかった。
おかしすぎて思わず涙がポロッと出ちゃって、慌ててシャルルの胸に飛びこんだ。

「シャルル、ありがと、ワガママきいてくれて。楽しかった!」

わざとおっきな声で言うと、シャルルはゆっくりとあたしを抱き上げて、カウチソファーへと運び、あたしを自分の胸の上に添わせて一緒に寝そべった。

「古着なんて、着たことなかったでしょ、いやならもう脱いでいいわよ」
「いや、・・・ああは言ったが、一時期難民キャンプにいたときは、服など着れれば何でも着たさ」
「あの、時?」

シャルルの胸からふっと顔を上げて見れば、彼はどこか遠い彼方に思いを馳せているようだった。
あたしはそれを邪魔しないように、またぽすっとシャルルの広い胸に頭を預け、確かな心音に耳を澄ませていたの。

「マリナちゃん、オレは、何を着ても、君の望むような・・・」

「わかってる、ごめんなさいシャルル。
あんたは優しいし、察しもいいから解っちゃうわよね。変なこと考えないでね。信じて貰えるかわかんないけど、でもね、本当にあんたの服選んでるの、楽しかったの。あんたの姿思い浮かべて、色々着せ替えして、これならどうかしら、あれならどうかしらって、考える度にわくわくして・・・、笑ったあんたの顔思い出すだけで、幸せで叫びだしたくなっちゃって・・・まあホントに少し叫んじゃったんだけど」

擦り切れた苺を爪先でカリカリしながら、バツが悪くて尻ツボミに呟くと、シャルルはおかしそうにクックと胸を揺らした。

「そしたらいつの間にか、予算オーバーの一文無しよ」
「君が買うはずだった、よれってるという普段着は、代わりにオレが進呈するよ」
「い、いいってばあ! もうクローゼットがパンクするほどあるじゃないっ。だいたい高級品ばかりだし、あんなの着てダラッとなんか出来ないのよっ。お菓子クズも墨もトーンも、ひっつけられないじゃないっ」

噛みつくあたしのデカ頭を小突いて、シャルルは口を開いた。

「じゃあ、マリナがダラッとできる程度の、オートクチュールを」
「なにそれっ、やめてよ! 作ってる人に呪われちゃうわよっ」
「フフ。・・・実は、もうひとつ驚いてる」

いきなりシャルルがそう言って、あたしも驚いた。

「え、なに、ブツブツでも出た!?」
「そうじゃない。・・・古着だろ、リユース品だからそうそう合うサイズなんて、ないはずだ。だがこれは」

シャルルは不思議そうに腕を持ち上げて、着古されてくったりしたトレーナーを見つめたの。
あたしはここぞとばかりにニンマリして、得意げに顔をあげたわっ。

「ふっふっふ。あんたのサイズなんて、あたしには手に取るようにわかっちゃってるのよ~。ウエストは華奢なのに、胸囲は意外とあるとかねっ。体調によっても、ビミョーに違うときあるのよ!
だって一番間近でずーっと見てるしっ、いっぱいさわっ・・・て、る、し・・・//」
「いっぱい、ナニ?」

イジワル声がしたと思ったら、いきなりくるんっと体勢を変えたシャルルが、あたしに覆い被さってきたあ!

「へえ。そんなに、オレの身体を、見てるの?」

シャンデリアの微細な光に縁取られた銀色の影の中で、シャルルは細い指先で、乱れたあたしの前髪を、ゆっくりと撫でつけたの。

「ちょ、ちょっと、だけよっ。これでも職業柄、観察眼は磨いてるんだから」
「ふうん。サイズまでぴたりとわかるほどなんて、よっぽどだぜ。オレの裸なんて、いつ、見てるのかな。漫画家さん? 場合によっては、穏やかな話じゃないな」

み、見てるっていうか、強制的に見せられてるんじゃない!
組み敷かれてもがいてると、シャルルはいきなり上半身を起こし、あたしに馬乗りになったまま、パーカートレーナーを見せびらかした。

「正直こんなものに腕を通すのは初めてだったが、どう?」

ティーン時代に散々周囲で見てきたスタイルだけど、シャルルのその姿は、かつての思い出たちとあまりにギャップがありすぎて、改めてあたしは、クラクラしてしまった!
そして、シャルルもそれをわかってて、わざと聞いて、ちょっと、いらついてる。
それが手に取るようにわかって、あたしは生唾をごっくんとのんだ。

「か、カッコいい、わよ。それに、ラクそうだし」
「『マリナちゃん好み』の、スタイルだものな。ああ、大丈夫だよ、そんな昔のことでいちいち嫉妬したりしないぜ、オレは」

その時、嗜虐的に鋭く微笑んだシャルルの凄みの効いた笑顔は、あたしの肝を凍りつかせた。

「イ、イヤだった? シャルル」
「とんでもない、嬉しかったぜ。
マリナちゃんの愛に応えたいから、この服たちは、次のバカンスに持っていくとしようか・・・君とダラッとするために、ね」
「え、ホント!?」
「ああ、着てさえ貰えなくて、タンスの肥やしになってる服のことだって、恨んじゃいないさ」
「へ?」
「ーーー君に用意した服は、ほとんどオレの手が入ってる、てこと」
「え、えええええ!?」

じゃあシャルルは、あたしがフランスにきた当時から、あたしのためを思って、あたしが今日した同じ様なことを、もうずっとずっと前からシてるけど・・・あたしはそれに応えてあげれてなかったってことお!?
ガーンとなってあたしが頭を抱えていると、ニヤッと笑ったシャルルが、あたしの低い鼻をピンと弾いた。

「本当に、・・・気にしてない。オレも、勝手な想いを、押し付けすぎた」
「そんなこと、ないわよっ。あんたからのプレゼントは、いつも嬉しいわ! ただ、ほんとにもったいなくて・・・うう」

ふいに、唇をふさがれた。
とろけるような魅惑的なキスが、あたしに降り注ぐ。
どんな美味しいお菓子も敵わないくらいの、甘くめくるめくような快感を呼び覚ます、シャルルの、キスが。

「・・・どの服が、一番よかった? どんなオレが、好き・・・?」

ちょっぴり不安げにつぶやくそんなシャルルが、可愛くて可愛くて。
胸がキューっとなって苦しいほどだった。

「全部。全部のあんたが、すき。 何を着てても、・・・き、着てなくても、あんたが、ダイスキ」

恥ずかしくて目を閉じたままそう告白すると、シャルルは熱い声であたしの名前を呼んだ。
おそるおそる目を開けると、あたしの上で、一気にパーカーを脱ぎ捨てて、素晴らしい肢体をさらしながら、シャルルは再び、あたしに覆い被さったの。

「オレがよく見えるように、今日は、このままで」

え! このままってまさか・・・、こ、ここ、居間よ!?
シャルルは慌てるあたしを押さえ込み、たくましい胸板の檻にあたしを閉じ込め、自分でいっぱいにしてしまった!
オレも、マリナを、よく見たい。
有無を言わさぬ表情で熱く言い募り、シャルルはたくましい胸板に、あたしの小さな手を導き置くと、自分もあたしの服の下にそっと手を忍ばせた。

「! ン、あ」
「オレも、マリナちゃんの身体のこと、よくわかるぜ?主治医としてもだけど・・・今日は、”したい”時の、身体だ・・・当たってる?」
「・・・っ」
「ちゃんと言って」
「あ・・・あ、たっ、て   ・・・る。は、あ、でんきぃ、ヤダ、よ。ハ、あンっ」

「フフ、オレが、間違えるはずないのは、わかってるよね。
さて。お礼に、最高のお菓子と魔法を、君にあげるよ。


ハッピーハロウィンーーーオレの全ても、全部君のものだ」


FIN

『万聖節狂騒曲』
はろうぃん🎃らぷそでぃ












ちなみにフランス語ではハロウィンはハロウィンというらしいですが、Hが落ちてアロウィン、かも。Veille de ta Toussaint「ヴェイユ・ド・ラ・トゥサン」
定番、Trick or Treat!は、「Des bonbons ou un sort !」(お菓子をくれないと魔法をかけちゃうぞ!)らしいですな。

幽霊よりも、魔女の祭りらしいw 魔女裁判が盛んだった、お国柄でしょうかw(^_^;)ゾゾ ハロウィンまめ知識でした~♪

あぁぁぁあああ”~///(*ノェノ) 
でも好きな男の服選んでる時って…ヤバイよな~とwww多分もうまるっきりヘンタイかも 笑 ←

しかしシャルル…スカジャン着ねえって!!!!!爆笑
でもリブ編みタンクトップ…((*´Д`)ハァハァ ゴクリ)海外ドラマの見過ぎだろというツッコミは甘んじて受けます/// 着ない、ぜ~~~たい着ない(ヾノ・∀・`)ナイナイwww 

あーでも見たい!>< 細マッチョの二の腕と胸筋!笑 

本音を言えばカークっっ///←



マリナちゃんの趣味がオカシー(ダサいw)のはぺこのアタマがオカシイからですサーセンwテヘペロ






🎃ハロウィン創作仲間👻
☞ Trick or Treat!
☞ フレフレ★マリナちゃん(🔞)万聖節狂騒曲の続編…??w






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