2011/04/13

epi:26光編 幸せを知った今



パートマリナ リンダ


幸せで、本当に幸せでこのまま2人溶けてしまうんじゃないかな・・・

あたしとミシェルは、やっと分りあえたんだ。
すごく長かったようで、でも、苦しかったはずの日々の中にも、今思い返せばミシェルの不器用な生き方がにじみ出ていた気がする。
ミシェルはきっと苦しんでいたんだろう。
もうずっと―――きっと子供の頃から・・・
今ミシェルはあたしの中に安心を見つけたんだ、―――何年も何年も探してただろう。それはきっとすごく長い旅だったはず。


そしてあたしも、記憶を無くして不安だった日々。
でも、今ミシェルがいれば何も怖くない。
ミシェルがあたしの全てだって、大きな声で言える―――。
あたしとミシェルの間に、絶対的なものが生まれた。
目には見えない、でも見えないからこそ大切なもの・・・。
いつもそう―――大切なものは目には見えない。
見えないから不安で、見えないからこそ手に入れたい。
あたしとミシェルは手にしたのね。
切なさも、苦しみも、悲しみも、喜びも、これからはずっと2人で・・・。
でも、それでも一つだけ、一つだけ不安がある。あたしの心にかかる黒い霧。

ミシェルは決して『好きだ』とか『愛してる』と云う事は口にしない・・・


なんで? ナンデナノ?
ミシェルの心は気持ちはちゃんとあたしに伝わってる―――伝わってる。
けど、やっぱりあたしの目を見ていってほしい・・・
『マリナ好きだよ。愛してる』と―――ミシェルに云ってもらいたい。
でも、その言葉を口にしたら、今の幸せが、壊れちゃいそうで・・・全てが消えて無くなっちゃいそうで・・・
コワイ。
無くしたくない。
ミシェルを信じてる。信じてる。けど―――

言ってみようか今夜。
ちゃんとにあたしの気持ち、ミシェルに伝えてみよう・・・考えてるだけじゃダメ、行動しよう。
今までだってそうしてきたし、そうやって切り抜けてきたんだもの。
今のあたしの気持ち・・・とても大切な想い、ミシェルに全て伝えたい。
あたしの言葉で。
ミシェルが何かに不安を感じてるなら、あたしが取り除く。
ミシェルが悩んでるならあたしも一緒に悩みたい。
ミシェルが眠れない夜を過ごしてるなら、あたしが一晩中となりにいてあげたい。

―――ミシェルが大切
―――ミシェルがあたしの全て



あの日から、あたしとミシェルは必ず同じベッドで朝を迎えている。
とても幸せなその時間は、あたし達2人をとても素直にしてくれる。
今なら、今ならきっと言える・・・ミシェルの腕枕の温もりに、あたしは目一杯の勇気をもらい思い切って口を開いた。
「ミシェル、あたしあんたに、その・・ね。うんと・・・ね」
舌が絡み付いて上手く喋れないあたしに、ミシェルは魅力的に笑って見せた。
「なんだよ。言ってみなよ」
その笑顔に背中をドーンと押してもらい、あたしは絡みつく舌をほぐし話しを続けた。
「う、うん。じゃあ言うわよっ! ―――あたし・・・あたしミシェル・・・に、ね」
うーー、やっぱり言いにくい。
「俺に、なに?」
うっっ、そんな瞳でみないでちょうだいいぃぃー。
あたしを覗き込む瞳がどんどんイタズラな輝きを増していって、これ以上輝かれたら、絶対に言えなくなっちゃいそうで、その輝きに負ける前に思い切って言った。
「す・す・すすすすきって、言ってもらいたいのっっ!!」
ど、どーだ! 言ったわよ! 言ってやったわよ! ほら、かかってきなさいよっ!
一生懸命言ってはみたものの、答えが怖くってあたしは強く瞼を閉じた。
「―――――――」
ひぇーミシェル早くなんか言ってよぉぉぉー、うぅぅ消えたい、消えてしまいたいっ。
・・・でも今が夜で良かったぁ、とりあえずあたしの、きっと真っ赤であろう顔を見られずに済んだ。
それだけが救いだわ。
それにしても、いつ顔を上げようかしら・・・うっ、どうしよう? 思い切ってあげてみようか・・・。
―――瞬間、フッと暖かく柔らかいものが、強く閉じたあたしの瞼に触れた。
驚いて目を開けると、目の前にミシェルのとんでもなく形のいい唇があって、さらにあたしを驚かせた。
「やっ、ど、ど、どうしたの? ミシェル」
キスの動揺を隠し切れずに、あたしはキスをされた瞼を指で触りながら言った。

「マリナごめん。君に不安な思いをさせていたなんて・・・」

思いもかけないミシェルの言葉にあたしの心が揺れた。
「えっ! ち、ちがうのよ。不安とかじゃなくって、えっと・・・あの・・・・」
上手く言えないあたしの言葉をかき消すように、ミシェルは今までにない真面目な顔で、あたしを見つめて言った。
「―――正直に云うよマリナ、聞いてくれるかい? ・・・君に聞いてほしいんだ」
そう言ったミシェルの目は暗く、深い悲しみが溢れてしまいそうで、でも暖かい何かに向かってもがいているようにも見えた・・・

「俺はねマリナ・・・俺はまだ人を信じるのが怖いんだ。
裏切られるのが怖いんじゃない・・・、
俺が裏切るかもしれない―――それが怖いんだ。
自分の信頼や優しさに自信がないんだ・・・全然ね。―――自信がないんだよ。
だから、君にも不安な思いをさせてしまう。
一番大切なマリナに、一番大切な言葉をかけてあげることも出来ない・・・・・これは戒めなのさ」

あたしはこの時の、少し思いつめた瞳をしたミシェルをきっと忘れない。
ミシェルが誰かに心の内を話すなんて、きっと初めての事なんだろう。
自分をとても分析して、出した答えが『自分が裏切るかもしれない』だったなんて、それがコワイだなんて・・・、
何より人に裏切られるのが怖くないなんて―――
「いましめ?」
言ったあたしの顔はきっと、とても悲しそうにミシェルに向いてるにちがいなかった。
ミシェルはどんな子供時代を過ごしてきたんだろう。
どんな人と出会ってここまできたのかな。
素直になれない自分の弱さを、戒めと云うこの人は、きっときっと、とても強く、そして繊細なんだな。
「そうさ。
俺はねマリナ、今までたくさんの人を傷つけて生きてきた、その人達が助けを求めても知らないふりをして。自分の弱さも境遇も全部人のせいにしてね。
そんな俺が、一番大切なお前を幸せに出来るわけないのにね。
だからこれは、俺から俺への戒めなんだ・・・」
『ミシェル、あんたは強いわ。そしてとても、素直なのね』―――思ったけど、口にしたらどんな言葉も陳腐に聞こえそうで、あたしはミシェルに優しい言葉の一つも掛けてあげられず、全てを否定してもあげられず、
「そ、そんなことって・・」
こんな気の利かない言葉しか返す事が出来なかった。
そんなあたしにミシェルは、今までの自分や、未来の自分、全部をあたしにくれた。
「いいんだ、マリナ。これでいいんだよ。
俺はお前にも随分ひどいことをしてきただろう―――自分がこんなに弱くてズルイ男だったなんて、許せないよ・・・。
ごめんよマリナ、もう少し、俺が自信を持てるまで待ってくれるかな。
その時はちゃんと云うよ、正直に自分の気持ちを。
太陽の下で君の目を見て・・・ね」
ミシェルの心を太陽が照らした・・・希望の光
とても強くしなやかな、あたたかい光。
「ミシェル、あたしこそごめんなさい。・・・そして、ありがとう。
ミシェルは今、自分自身と戦っているのね、あたしの為に・・・そして、未来の自分の為に。
今まで人を信じた事がないんだものね、怖いわよね、当たり前だわ。
でも、その恐怖と戦ってくれているんでしょう?
―――ミシェルが初めて心を開く人。
あたしがそのたった一人の人になれるなんて、とてもうれしい。
ミシェルがあたしにくれる、そういうもの一つ一つが、あたしの自信や誇りになっていくの。
言葉よりずっと大切なものだわ。
気付かずにいたなんて・・・あたしのほうこそ、ごめんね」
暖かい光を感じながら、あたしはミシェルに心の底からお礼を言った。
ミシェルは少し戸惑っていたけれど、その表情は今までと打って変わって穏やかで、あたしはそこに本来のミシェルの姿を見た。
そんなミシェルが瞳をゆっくり閉じ、一息ついてあたしに言った。
「―――いつも俺は、マリナ。君に救われる」
その一生に一度貰えるか貰えないかの、最上級の褒め言葉にあたしは驚き、そしてミシェルがまだ自分の本当の魅力に全く気づいてない事を知ったの―――――
「ううんミシェル、あたしもあんたに救われてるのよ」
あたしのその言葉はかなりの衝撃をミシェルに与えたらしく、ミシェルは呆然と
「俺が・・・おまえを・・救ってる?」
やっと言葉を発してるという感じだった。―――きっと今までのミシェルの世界には、無縁な言葉だったに違いない。
ああ、ミシェルは今、人としての喜びを知ったんだな。でも、突然すぎてきっと信じられない気持ちで一杯なんだ・・・。
ちゃんと伝えたい、あたしの気持ち・・・。
ミシェルに分るように、ちゃんと―――
「そうよ。あたしミシェルにドキドキするたび、女に生まれて良かったって思ってる。
いつも女である事なんて忘れてるのに・・・ミシェル、あんたがあたしに女である事を教えてくれるのよ。思い出させてくれるの。
あたしの幸せも喜びも、全部ミシェルにもらってるものなのよ。
だから、ねっ、謝らないで。
2人でゆっくり歩いて行きましょう、これからもずっと一緒に。よろしくね」
ミシェルはあたしを強く抱きしめ、あたしの耳元でささやくように「こちらこそ、俺のマリナ」と言った。
そのあまりに熱い吐息に、あたしの弱点の耳が反応しない訳もなく、自分でも笑い転げちゃうんじゃ
ないかと思ったんだけど、びっくりする事に笑いの方には反応しないで、あたしの芯に伝わった・・・。
もう少しで、ミシェルを押し倒しちゃうんじゃないかってくらいに!
ヤ、ヤバイわ、あたし・・・このままじゃミシェルに狂っちゃうかも・・・うーーなにか話さなくっちゃ!
一生懸命デカイだけの頭を総動員して、ミシェルが興味を持ってくれるような話題を探し、近頃あたしの頭をグルグル回ってる一つの疑問に辿り着いた。
「ね、ねえミシェル、あたしずっと分らない事があるんだけど、教えてくれるかしら?」
雰囲気をぶち壊したあたしにミシェルはちょっと機嫌を損ねたらしく、意地悪を含んだ声で言った。
「フン、俺は天才だぜ。言ってみなよ」
そこにさっきまでの柔らかい、子供のようなミシェルはいなくて、代わりにいつもの、ちょっと皮肉めいた顔があった。
あたしは子供みたいなミシェルも、とても素敵だと思う。
そんなミシェルに心を落ち着かせて一息ついた後、あたしは言った。
「ミシェル、あんたの眼とっても綺麗ね」
言いながらあたしは、ミシェルのとてもこの世のものとは思えない頬のラインにこぼれ落ちていた、これまた女のあたしよりサラサラで、綺麗な髪をかきあげ、形の良い耳にかけてあげた。
「眼? おれの?」
あたしにされるがままにしている様子で、どんなにミシェルが驚いているかが、手に取る様に分った。
そんなミシェルがとても愛しく思え、あたしは出来る限り優しい声で話しを続けた。
「そう、正確に云うと瞳かな。
ミシェルの瞳はブルーグレーでしょ、あたしは黒。あたしとミシェルじゃ同じものを見ても、ミシェルの瞳の方が綺麗に見えるんじゃないかな? って。
前から思ってたの。だからいつも眩しそうにしてるのかな? って」
存在感のある瞳を更に大きくして、ミシェルはあたしの言葉に答えた。
「―――俺が眩しそうにしてる?」
その声は見た事も無い様な、とても不思議な世界に初めて来た人が発した、期待と不安の入り混じっているような、そんな声だった。
へー、ミシェルでもこんな声出す事あるんだ。
あたしにとっては、ミシェルの方が不思議でならなかった。
「そうよ。いつも庭に出たりすると、眩しそうな顔をしているわ」
「――――――」
黙ってしまったミシェルはまるでギリシャの彫刻のようで、触れたらとても冷たそうで、体温というものをまるで感じさせなかった。
あたしはそんなミシェルを見ぬふりし、明るく言った。
「ねえ、ミシェルのブルーグレーの瞳で見ると、空も花も緑もきっと、あたしが見てるよりもっと素敵に映るんでしょうね」
あたしの一言がミシェルの心を起こしたように、ミシェルが少し笑った。
「・・・そんな事考えた事ないな。
でもきっとマリナの瞳の方が、俺の眼より綺麗に映し出すさ」
ミシェルのそのほほえみは、繊細でいて少しはかなげで、あたしはそれを打ち消すように、重い頭を乗せた短い首をブンブン振って言った。
「ううん、絶対ミシェルの瞳の方が綺麗に見えるわ。ただきっと、あんたがちゃんと見てないだけよ」
あたしの瞳を探るように見つめたミシェルは、あたしの中に答えを求めているようだった。
「ちゃんと見てない?」
ベッドに預けていた体を起こし、あたしに覆い被さる様な体勢を取ると、ミシェルは更にあたしを食い入るように見つめた。
「うん。いつもそうよ、今も・・・」
どんどん顔を近付けて来るミシェルの、あまりの迫力と人間離れした美貌とに、ノックアウト寸前のあたしに、ミシェルはお構いなしに続けた。
「今・・・俺の瞳には、何が映ってる?」
ミシェルの真剣さに負けないように、あたしもあと拳一個程に迫ったミシェルの、綺麗過ぎる瞳を覗き、少しの見落としもないように、これ以上はないほど見つめた。
「あたしが映ってるわ、あたしが映ってる。
けど、もっと奥の方で、あたしじゃない、もっと違う何かを見てる―――ねえミシェル、何を見てるの?」
教えて! 教えてほしいっ。
ミシェルの中に何があるの?
何か・・・とても苦しそうで、悲しそうで・・・・。
でもその何かが、ミシェルを今まで以上に、あたしに近い存在にしている。
そんな風にも見えてしまうのは、何でなんだろう?
「・・・分らないよ、マリナ―――――いいや本当は分っているんだろ・・・・う・・な」
とても苦しそうに言って、ミシェルは瞳の奥にまた不安の影を広げていった。
あたしはその様子を見ながら、自分の中に不安と、それとナゼか安心感が入り混じるのを感じていたの。
ミシェルが苦しんでいるのに――――
「ねえミシェル、あたしあんたには悪いけど何だか少し安心したわ。
あんたはいつも完璧な答えを出したがるけど、人間てやっぱり答えの無い、はっきりとは分らない何かをいつも心に持ってるものだとあたしは思うの。
今のミシェルは、あたしにとても近い人になったわ。
こんな事言ったら、一緒にするなって怒るかもしれないけど、あたしはミシェルの中にあたしとの共通点が増えてとても嬉しいわ。
だからそんなに苦しそうな顔しないで。
ミシェルが自分の中に何があるのか分っているのなら、尚更よ。
これはあたしも最近気付いたんだけど、人間は幸せになればなる程不安を感じるみたいなの。
多分あんたの瞳の中にあたしが何かを見たのも、もしかしたら、あたしの幸せな気持ちから来る不安かもしれないし、あんたの中のそういうものかもしれない・・・。
だって、前にミシェルの中にあった、もっとドロドロした色とはちょっと違うし、現にあたしの心が欲張りになってるのも事実だもの。
もしミシェルがあたしとの毎日に幸せを感じていてくれて、そのせいで瞳の奥でなにかを見ているのだとしたら、それもやっぱり嬉しいわ」
そこまで言ったあたしの唇に・・・ミシェルは自分の唇を重ねてきた。
それは強く少し強引で、でもミシェルが心からあたしを求めているのが分る、とても素敵なキスだった―――。


「―――マリナ、マリナ、どこにも行くな、マリナ―――」


心の底からの声だった。

悲しさと切なさと・・・願いみたいなものが全て入り混じっている。そんな声だった。

「ミシェルあたしはここにいるわ。


ずっと、ずぅーっとよ、―――あたしはあんたが好きなんだから」




そう云ってあたしはミシェルに熱い口づけをし、あたしとミシェルは夜の海に溺れていった・・・




深く・・・・ 

深く・・・・

あたしは幸せを抱きしめ眠りに落ちていく。



この幸せが残りわずかとも、しらずに――――――










パートミシェル リンダ




となりで寝息をたてているこの小さな命に俺は・・・。

今なら、アイツ・・・そう俺のそっくりなアイツが、マリナを俺に預けると云った意味が分る。
俺は変わった。
マリナに会って、生活をし、毎日がとても眩しく、そして楽しい―――。
生きているのが楽しいなんて思ったこと無かった。

時が止まればいいなんて

幸せなんて

俺のなかに人を求める心がまだあったなんて・・・
そして、一番憎んでたアイツにあの男にこんな感情が湧くなんて――――



幸せを知った今

暖かさに触れた今

俺はこの重みに耐えられるだろうか・・・・

人は憎しみや、苦しみをバネにして生きることができる。思い出にすがって生きることだって。
現に俺は今までそうして生きてきた。
でも、人間は忘れる生き物だ。
暖かい毎日の中、幸せを感じ過ごしてきた時間の中で、俺はどこかにそれら全てを置いてきてしまったようだ。

俺は戻れるのだろうか・・・・この手の中に今ある輝きを、何も知らなかった頃に―――。




いいや

都合のいいことを考えるな。
無理に決まっている。
俺は色々知りすぎた、人の裏の部分を。

でも・・・今、願いが一つ叶うとしたら――――――俺は何を願う?




俺は今・・・・









読んでくれてありがとう




1 件のコメント:

友 さんのコメント...

すごく素敵な小説で何度もコメントを書きたくなりましたが続編が気になり手が止まりません。これかや用があるのに・・・。記憶を忘れたマリナのことを想うと切ない。そんなマリナを連れ去られたシャルルを想うと可哀そうで読むのがつらくてパ-ティ-シ-ンの鬼のような顔をしていないかで彼の心の状態がわかり気の毒でしかたがない。ミシェルの行動は許しがたいけどその心には辛い孤独とやるせなさがあり幸せを見つけた双子の兄弟のシャルルの幸せが羨まし過ぎるんだと思う。シャルルのマリナを奪われた苦しみを見てるとを見てるとこのペ-ジのマリナとミシェルの幸せそうな穏やかな姿が苦しい。どうか3人が少しでも幸福に何とか終われるように祈ります。読みたいし気になりますがマリアのお腹の子も心配です。