2011/04/12

闇詩人のモノローグ



願わくば  辿り着く地に  静謐なる平穏よ 有れ
そこに 天なる父の 祝福なくとも
地なる母の 慈愛なくとも
絡む指先の 仄かなぬくもりに 
信じたものが 確かであったと 微笑むだけの 平穏でいい
 
ああ恋人よ

けれど その道行きは易くなく 誰省みる者もない
だがその背中 誰が忘れようとも 私は覚えている
 
誰が忘れようとも  私だけは  覚えている





mへ / s 


愛なんて わからない
神様のいじわるみたいに
とおくに 離しておいても
僕を傷つける






アッパー

愛は難しい。
幸せなのも愛
あたたかいのも愛
眠れないのも愛
苦しいのも愛
狂うのも愛
壊すのも愛
全てが愛ならば、愛は罪・愛だけでは地球は救えない
愛にすがりつくだけじゃ人は強くはなれない
愛は怖い
愛は見えない
それでも人は


愛を求める








愛とは? / a

抱きしめたい。この腕に強く。

でも、俺の腕を望んでない君を、喜ばせるためには、俺はそっと見守るしかない。
幸せになれば良い。
世界中で一番幸せに。
目の前にいても、愛していても、この思いは外に出しちゃいけない。
苦しくて、気が狂いそうになったこともあった。


だけど。

君を見てるとこの世界が幸福に満ちている、と思えるから不思議だ。
希望というものを見せ付けられる。


なぁ、マリナ。

おまえは今幸せか?


愛してる、とは永遠に言わないよ。

ただ、何があっても君の幸せを一番に考えてやる。


愛とは、己を殺しても、相手を思いやる気持ちだと思うから。









コジカ

無垢なことが綺麗なんじゃない
純粋なことが綺麗なんじゃない
穢れなく何の傷も持たないことが綺麗なんじゃない
ねえ、マリナ…
オレはね、子供の頃からずっと、ずっと
――漠然と自分が怖かった
誰かを愛したらきっと
誰を傷つけても誰が悲しんだとしても
たとえその傷を負うのが愛する人自身であったとしてもきっと
その人を必ず手に入れようとするんじゃないかって
たとえどんな手段を使ったとしても…
君の真実は今どこにあるの?
そこにオレはいるのかい?
君の瞳に今映っているものは何…?
夕暮れに染まった何もない空を見上げていると
ひどく自分の存在が不確かなものに感じる
消えた君の気配を求めずに暮らせない
どんなに離れていても
この広い空の下に君の存在があるということを
感じられればそれで十分だと思っていた
それできっと我慢できると思っていた
以前までは…
無垢なことが綺麗なんじゃない
純粋なことが綺麗なんじゃない
悲しみ、傷つきながらも
決してそんなことでは汚れまいと
誰も触れることの出来ないくらい
強く輝く君の魂が好きだよ
どんなに傷ついても
どんなに悲しくても

決して負けない魂
悔しさで悲しみで
歯を食いしばって温かい涙を流す
そんな君を何よりも誰よりも愛してる












sin

-恋狂いとはおかしな言葉だね-
だってそうだろう?

恋とは愛とは・・・狂気に他ならないではないか!


自分だけを見て欲しい

自分だけを感じて欲しい
自分だけに微笑んで欲しい
自分以外誰も心に入れないで


これが神に愛された人間の真実だ。
この世に産まれおちた時より狂気に包まれるようにできてるんだよ、僕らは。
神が禁断の実を食べた人間に与えた最高の罰さ!

そう思わないかい?・・・ねえ、マリナちゃん?










光 / P

この愛は ツクラレタ愛
もとより 行き先などない愛
君の目は 僕など見ていない
君の心は 僕など求めてない
君の笑顔は 僕のものでは ない
だけど生まれてしまった この想いは
どこへ向かっていくのだろう
彷徨い続けた出口のない闇から
見上げた光は まぶしくて
まぶしくて
あの光の正体は
身を焼く炎の妖しい誘いだろうか
自由な解き放たれた空間だろうか
ただ今は
それにすがって 溺れるものがそうするように


それにすがって
生きるしか ない











闇詩、受け付けています。
コメント欄から いつでもどうぞ―――







読んでくれてありがとう




1 件のコメント:

ぷるぷる さんのコメント...

狂気から始まる愛…

ゾクゾクいたしますね…

その先にあるのは果たして平和なのか
それとも破滅なのか―――